2013年5月15日水曜日

もんじゅに停止命令、ついに出る。今後はJAEAや文科省の出方に注目を




ついに、ボク高速増殖炉もんじゅにたいする「事実上の運転停止命令」が出ることに決まったの。
「もんじゅはいらない」って声をあげてきてくださったみなさん、ありがとうございますだよ。

朝日新聞 2013年5月15日
もんじゅ再開作業停止 規制委、安全管理体制改善を命令 
 原子力規制委員会は15日、1万個近い機器の点検を怠っていた高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)について、日本原子力研究開発機構(JAEA)に対し、原子炉等規制法に基づき、安全管理体制の改善を命令することを決めた。
 もんじゅは、本格稼働を前にした試運転の際のトラブルで現在停止中。すべての機器の点検や再発防止策を確認するまでは、再開に向けた準備作業を認めない。原子炉の起動に必要な核燃料の交換などの作業を禁じるため、事実上の停止命令になる。これで、同機構がめざしてきた今年度中の再開は難しくなった。
 規制委がまとめた調査結果によると、昨年9月の保安検査で点検放置が発覚した。その後の調べで、点検を怠っていた機器の数は、2010年以降で計9847個に上ることがわかった。
http://www.asahi.com/national/update/0515/TKY201305150141.html

国の原子力規制委員会さんから、5月中にも正式な命令が出るみたい。
ボクのパパのJAEAから、それにたいして申し開きというか言い訳をする場も用意されるみたいなんだけど、どんなことをいうんだろう……?

4月もボクもんじゅの所長さんは「もう大丈夫、大丈夫。しっかりする」といっていた矢先に、下のような黒煙トラブルを起こしていたのね。いつもの「やるやる詐欺」みたいなことにならないよう、しっかりみはっていかなくちゃ。

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 ‎2013年4月30日‎
もんじゅ、非常用発電機で黒煙=保安規定違反状態に—原子力機構  
 日本原子力研究開発機構は30日、高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)の非常用ディーゼル発電機で、試験中に黒煙が発生したと発表した。3台ある非常用ディーゼル発電機のうち、1台が点検中で、もう1台が黒煙発生により一時的に動かせなくなったため、「2台が稼働可能であること」と、安全上の最低条件を定めた保安規定に違反する状態となった。
 同機構によると、黒煙が発生したのは30日午後2時25分ごろ。発電機上部の配管を閉め忘れて動かしたため、すすなどが混ざった空気が噴き出したと考えられるという。
http://jp.wsj.com/article/JJ12205579073223154084018827438263206395294.html

今回の改善命令は、原子力ムラにおいてはかなり厳しい処分(ふつうの企業でこれだけの不祥事が出ていれば、とっくに営業停止どころかつぶれているだろうけど)。
ボクもんじゅを管理するJAEAのさらに上位組織である文科省がどのような対応にでるのか、注目ですだよ。
きのうは処分が出るまえに先手を打って、文部科学大臣さんがこんなふうにコメントを出していたよ。

時事通信 2013/05/14
「安全強化、厳しく指導」=規制委もんじゅ処分方針で-下村文科相 
 下村博文文部科学相は14日の閣議後記者会見で、多数の機器に点検漏れがあった日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」に対し原子力規制委員会が処分の方針を固めたことについて、「安全確保の体制強化、再発防止の徹底を厳しく指導した上で、政府全体のエネルギー計画の中でもんじゅの位置付けを明確にしていきたい」と述べた。
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013051400241

停止処分中こそ、これまでに1兆円以上の国費、30年以上の歳月を費やして、わずか4か月しか運転していないボクもんじゅの研究をほんとにつづけるのか?を議論するチャンスなんじゃないかな。


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