2013年7月25日木曜日

参院選が終了した翌日に「汚染水の海への流出」を東電がみとめる

参院選の翌日だったために
それほど話題にならなかったような気がしているこのニュース。

まえまえから「これって海にもとうぜんもれてるよね??」と思われていた
福島第一原発の汚染水だけど、選挙のおわったつぎの日に
「やっぱりもれてました……」と発表されていたの。

すこしでも早く発表されていたなら
原発問題が、選挙にでかけるみなさんの目にいくらかとまったかも?

すこしでも遅く発表されていたなら
選挙速報も一段落して、もっとおおきく新聞やテレビにとりあげられていたかも?

と考えると、まるではかったかのように
(東電さんにとって)ベストなタイミングでの発表のような気も。

けっこう重要なできごとだと思うので
関連する記事をいくつかあわせて読み、ポイントをまとめてみるよ。


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東電、海洋流出認める 第一原発汚染水
福島民放 2013年7月23日

(前略)…東電によると、潮位や水位の変化のデータは各担当部署が管理していた。データを突き合わせたところ、21日になって潮位と水位の変化に連動性が確認されたという。東電福島広報部は「社内の情報共有が不十分だった」と謝罪した。発表が22日に遅れたことについては「国や県、漁協への通報を優先したため」としている

 東電は汚染水拡散防止に向け、薬液を注入して地盤を固める工事を1、2号機タービン建屋の海側だけでなく、放射性物質が検出されている5つの井戸周辺全体を囲むように拡大して実施する。3、4号機タービン建屋近くの観測用井戸の海側でも行う。井戸付近にある、トンネル内にたまった高濃度の汚染水については、処理装置で浄化する。トンネルをふさぐ工事も行う。

 港湾内の海水の放射性物質濃度は上昇傾向だったが、東電は推移を注視するとして、汚染水の海への流出を認めていなかった。原子力規制委員会は流出の可能性が高いとの見解を示していた


→規制委員会さんはまえから「もれてるんじゃないの?」と指摘していた
→東電さんは「データはあったんだけど、たまたま21日につきあわせて発覚した」
 「国や県への共有を優先したので発表がちょうど22日になった」と説明
→対策として、薬品で地面をかためて壁にする


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福島第1・高濃度汚染地下水 東電、海洋流出認める
河北新報 2013年7月22日

 福島第1原発の井戸水から高濃度放射性物質が検出された問題で、東京電力は22日、敷地の汚染地下水が海に流出したことを初めて認めた。「原発の港湾口付近の海水は数値が低く、汚染は原発近くの一部の範囲にとどまる」としている。
 東電によると、敷地内の地下水の水位と海水の潮位を調べた結果、地下水と海水の間に水の行き来があることを示す連動が見られ、汚染地下水の海洋流出が裏付けられた。
 井戸は地下水の汚染状況を地上からのぞく観測用で、海側に設けられている。1カ月前から高濃度放射性物質の検出が相次ぎ、8日には1リットル当たり最大の63万ベクレル(法定基準の約10倍)のトリチウムが出た。
 原子力委員会は10日に「地下水の海洋への拡散が疑われる」と海洋流出の疑いを指摘したが、東電は「海水の数値に有意な変動が見られない」と否定していた。…(後略)


→東電さんは、もれたのは認めたが「原発の近くだけにしかもれていない」と説明
→敷地内の地下水の水位と外の海水の潮位とが連動していることがわかり、
 もれていると判明
→規制委員会の「もれているのでは」の指摘を東電さんは否定していた


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福島第1原発:汚染水流出 公表姿勢に批判 規制庁「確認遅れは遺憾」
毎日新聞 2013年07月24日

(前略)…菅義偉官房長官が記者会見で「政府としても大変重く受け止めている。(海洋流出に関する)データは早急に公表すべきだ」と指摘するなど、政府内から東電の情報公開の姿勢について批判の声が相次いだ。
 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は22日の記者会見で「18日に経済産業省や原子力規制庁に対し、海洋流出を裏付けるデータを提供した」と説明。しかし、茂木敏充経産相は会見で「18日の東電の説明は、流出を裏付けるデータが(東電社内に)存在するとの内容で、口頭にとどまっていた」と指摘した。
 規制庁の森本英香次長も「18日に提供を受けた資料では流出について断定できなかった」と語り、東電側と食い違いを見せた。その上で「流出の確認が遅れたことは遺憾だ」と批判した。

 東京電力は23日、福島第1原発の海側の観測井戸のうち一つで、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質の濃度が1リットル当たり15万ベクレルとなり、この井戸での最高値(1リットル当たり12万ベクレル)を更新したと発表した。…(後略)


→発表の遅さについて政府も疑問視
→海への流出は21日にはじめてわかったわけではなく18日にはすでにわかっていた
→さらに観測井戸では放射性物質の濃度が過去最高に


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社説:原発汚染水の流出/東電任せはもはや危うい
2013年7月23日

(前略)…原発の敷地内にある観測用井戸から2カ月前に高濃度の汚染水が見つかり、その後もずっと検出されていた。海に近い井戸の中の地下水から放射性物質が検出されれば当然、海への流出が疑われる。それでも東電は流出を否定した。
 今月になって、国の原子力規制委員会が高濃度の汚染水が地下に染み込み、「海に拡散していることが強く疑われる」と指摘しており、結局はその通りだったわけだ。
 外部から言われて追認する結果になってしまったのでは、当事者としての無能力ぶりを証明したに等しい。…(中略)…

 東電によると、海への拡散を見抜けなかったのは社内の連絡体制の不備が原因だという。潮位や降雨によって観測用井戸の地下水の水位が変化していたが、そのことが「社内で共有されていなかった」と説明している。…(中略)…何とも首をかしげたくなる話だ。

 福島第1原発には危険な放射性汚染水が少なくとも2種類ある。一つは海に近い作業用トンネルの中に、もう一つは原子炉建屋内にたまっている
 このうち建屋内の汚染水は地下水の浸入によって1日に400トンも発生し続け、重大な不安材料になっている。

 汚染水が地下水などとともにいったん海に出て拡散したら回収は不可能であり、是が非でも流出させてはならない。…(中略)…福島第1原発の廃炉作業はもはや、極めて緊急性が高い「国家プロジェクト」と位置付け本気で取り組むべきだ。一企業で担い切れないのは明白であり、早めに手を打たないと取り返しがつかなくなる危険性がある。


→東電は社内の連携ミスが発表遅れの原因といっているけど、ほんと?
 (隠したんじゃないの?)
サイト内には汚染水がおおきくわけて2種類ある(トンネルと建屋)
→事故処理は東電という企業一社の手に負えない
 手遅れになる前に国家プロジェクトにすべき


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福島第一原発の遮水壁、対策工事は難航
朝日新聞 2013年7月24日


(前略)…現場の1、2号機タービン建屋の観測井戸付近。折からの雨の中、作業灯の強い光に、土中で固まる水ガラス薬剤を注入する機械8台が浮かび上がる。10人の作業員が全面マスク、ヘルメット、白い防護服の上に雨がっぱを着た完全装備で作業していた。
 空間放射線量が毎時200マイクロシーベルトと高いため、2時間半ずつの2班交代で、午後7時から午前5時までの突貫工事を続けている。昼間しかできない他の作業との混雑や作業員の熱中症を避けるためだ。
 護岸に沿って薬剤を注入し、2列の遮水壁を造る応急対策。しかし今月8日から始まり、中旬には完成する予定だった1列目さえ、半分が完成したばかりだ。東電は、予想外の地盤の固さや熟練作業員の不足を、遅れの理由にあげる。
 「マンパワーの強化」を図り8月中旬の完成をめざす。だが同夜、現場を視察した赤羽一嘉・経済産業副大臣も「(東電の対応が)後手後手になっている」と認めた。

 また護岸の地中に造る遮水壁の効果について、原発事故直後から建屋を囲む遮水壁を造ることを提案してきた京大原子炉実験所の小出裕章助教は「海側だけ造っても汚染水はやがて脇から流れ出す」と指摘する。
 東電は、汚染水の広がりは「汚染拡散を防止するシルトフェンスで囲まれた領域に限定されている」との見方を示す。しかし小出助教は「トリチウム(三重水素)の構成要素は水そのもの。水の出入りを完全に止められないシルトフェンスでは拡散を防ぐには無力だ」と効果を疑問視している。


→土に水ガラスを入れてかため、壁にしようとしている
→現場は線量も高く、昼間の暑さのため、作業がはかどっていない
→経産副大臣さんも対応の遅さを認めている
→東電さんは「海にもれてるけどフェンスがあるからだいじょうぶ」といっているが
 専門家は「海のフェンスでは防げない。また、地盤をかためても横から漏れる」と指摘


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2013年7月22日月曜日

参院選終了、しかし原発再稼働は国政では決まらない

参院選が終了して、
「もんじゅ君、自民党が勝って残念だったねぇ」と
たくさんの方にいわれました。

ボクは高速増殖炉として、つねづね
「はたらきたくないよ」「おしごとやめたいよ」と
後ろ向きの発言をくりかえしています。

なので、原発をぶんぶん再稼働していくつもりの
自民党さんが大勝したことは
たしかに残念なことかもしれません。

しかし、ものごとには期待値というものがあります。

選挙期間中、ずっと「自民圧勝」ときかされてきた以上
これはさほど驚きのある結果ではなく、残念というよりは
ひとつのできごとが終わって落ち着いた感じさえします。

(選挙期間中、脱原発を掲げる候補のごく一部には
 極端な言説に走る人もいたため、
 十把一絡げに「脱原発=極端」というイメージがひろまったら
 悲しいなぁ、とハラハラしていたというのもあります。
 それが終わったことにはちょっとほっとしました。)

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ところで、もし
「衆参のねじれもなくなり、自民党が両院で与党になった。
 これでどんどん原発再稼働がすすんでしまう」
と思っている人がいたら、ちょっと思い出してみてほしいのです。

去年の福井県の大飯原発3号機、4号機の再稼働の
「決定」について憶えているでしょうか?

あのとき、再稼働の決定を最終的に出したのは
いったい誰だったのでしょう?
誰のゴーサインが最後の決め手だったのでしょうか。

内閣でしょうか?
経産省でしょうか?
関西電力でしょうか?
福井県でしょうか?
敦賀市でしょうか?

これがほんとうにわかりにくいのです。

再稼働に、正式に「ゴー」を出すために
あのとき、予定されていなかった会合や会談が何度もひらかれました。

それらの打ち合わせではなにが話されていたのでしょうか?
もしかして、なにも話されていなかったのではないでしょうか。

きっと、「話し合いの場を持った」という
事実そのものをつくるために
なんども会合が重ねられたのです。

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はたしてほんとうに動かして大丈夫なのか?
直下型地震がきたときに耐えうるのか?
過酷事故が起きたときに対応できるのか?
重要免震棟は?
防潮壁は?
住民の避難は?
ヨウ素剤の配布と服用は?

そもそも、電力はほんとうに足りないのか?
(ちかごろでは、二度の夏と冬をすでに
 すくない原発で乗り切ってしまったため、
 足りないという話さえもしなくなってきました……)

こういったたくさんの疑問に対して、
当事者であるはずの
内閣も、
所轄官庁も、
事業者も、
自治体も、
みんな自信をもって答えることができません。

だから、再稼働に責任をもちたくない。
だけど、再稼働はしたい。

その矛盾した思いが
なんども繰り返された話し合いにあらわれていたのだと思います。

みなでパスを回しまくり、もつれこむようにして
再稼働というゴールへなだれこんだために
だれがシュートしたのかわからない、という作戦です。

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北海道の泊原発、
福井の大飯原発、高浜原発、
愛媛の伊方原発、
佐賀の玄海原発、
鹿児島の川内原発、
これらの6原発、12基の原発について
これから原子力規制委員会による再稼働の審査が始まります。

当初は、1基あたりすくなくとも半年から一年程度の審査期間が必要で
同時には3基程度しかすすめられない、という話でした。

しかし、再稼働の申請時には
北海道電力の副社長が「冬の需給は厳しく、1基でも稼働できれば」
関西電力の常務が「できれば全部同時に審査していただきたい」
と語るなど、電力会社も自民党政権になってからは
強気で前のめりの姿勢を強めています。

どれくらいの時間がかかるのかはわかりませんが
はやければ冬をむかえる前に
「再稼働してもよい」というお墨付きを与えられた
原発がでてくるかもしれません。

しかし、それはイコール、再稼働を意味するわけではありません。

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原子力規制委員会が審査をして
「ノー」がでれば、それはあくまでも「ノー」です。
基準を満たしていないのだから、そんな原子炉は運転できません。

しかし原子力規制委員会の「イエス」はそのまま「イエス」ではありません。
物理的に「イエス」だ、という判断は出せても
規制委員会が再稼働の政治的な責任まで負うわけではないからです。

2012年夏の大飯原発再稼働でそうであったように
原発立地県の知事は
「しっかりと総理に責任を持って再稼働をすすめていただきたい」
というような表現で

「あくまでもこれは国の決定、国の責任なんですよね。
 県はお国のために電力を供給するのです。
 運転についての決定責任はないのです」

とアピールしながら、再稼働へのゴーサインをねだるのではないでしょうか
(自治体の首長さんへの意地悪な表現になってしまってごめんなさい)。

そのとき、立地自治体ではどのような反応が起こるのか?

なにも起こらないのか?

それとも
「事故が起こらないと確約できるレベルになるまではやめてくれ」
「万が一、事故が起きたときの事故収束と避難のプランを示してくれ」
というふうに、再稼働にストップをかける抗議運動がでてくるのか?

そこが再稼働のいちばんのポイントなのではないかと思うのです。

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日本は、国としては脱原発を決めていませんが
いまはほぼ事実上、脱原発を果たしてしまっています。

50基ある原発のうち、もうずっと1年以上、
関西電力のもつたったふたつの原子炉しか動いていません。

北海道電力、東京電力、中部電力、
中国電力、四国電力、九州電力の供給エリアでは
すでに1年以上の脱原発の実績があるのです。

関西電力についても、
稼働している大飯2基がなかったとしても
2012年夏の需要は満たすことができた
(=もし原発がなくても、一年でいちばん
  電力の必要になる季節でさえ足りていただろう)と
当の事業者が昨年の秋にみとめています。

歴史的で感動的な政治的決定などなくても
この「事実上の脱原発状態」を
いかにずるずるとなんとなくつづけていけるのか、
事実上の「なくても足りてしまっている」期間をのばしていけるのか、は
じつは個別の立地自治体の態度にかかっているのではないかと思います。

だから、原発再稼働は国政では決まらないのです。

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たとえば県知事がしっかりと
事業者である東電への不満、不信を口にしている新潟県。

けっきょく東電は柏崎刈羽原発の再稼働申請をまだ出せていません
(参院選後には出すという見方もありましたが、どうでしょうか)。

県知事がアピールするだけで、
もう再稼働申請のハードルはぐっと上がるのです。

県知事がそうでなくても、再稼働の申請がみとめられたあとでも
そういった局面はいくつもあるはずです。

ひとつひとつの原発をかかえる町を、市を、県を、
いかに原発なくてもやっていけるように応援していけるのか。

いざ再稼働がさしせまったときに、
「ほんとうに危なくないのか?」という疑問を
いかに地域の内側から効果的にアピールし、
日本全国にむけて発信することができるのか。

そういうところで再稼働のじっさいは
きまっていくのではないでしょうか。

だからいまの状況では、
衆院選や参院選といった国政選挙で
再稼働が決まるわけではないのです。

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脱原発は、安全とか被曝とか放射能といったキーワードだけでは
ある程度までしかすすめないかもしれません
(もちろんそれらのトピックはほんとうに大切なことです)。

脱原発は、エネルギーの問題でもありますが、
原発をかかえる新潟や福井のような立地自治体にとっては
まさに「おさいふ」の問題でもあります。

これまで原発にともなう交付金や寄付金で
財政をたすけられてきた自治体が
どうやって納得感をもってそれとバイバイすることができるのか
(現実的には代わりのお金が必要でしょう、
 そしてそれこそ国政が決めることでしょう)。

今回の参院選、都市部では脱原発候補が躍進しました。
都会にはあれだけの数の危機感を持つ人たち、候補に共感する人たちがいて
投票というアクションを起こしたのだ、ということに
ボクは驚きましたし、とてもすごいことだと思います。

そういったうねりがどうすれば
立地自治体の「背に腹は代えられない」
「でもやっぱり心配。こわい」という
リアリティのある気持ちと結びついていけるのか、
(それともそのふたつはやっぱり別のもので
 いっしょにはなれないのか??)
いまはそれが気になっています。

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原発の問題は「都会といなか」の問題でもあります。

電気をつくる工場を
「これはあぶないから、都会から離れてる場所、でも
 運ぶのにはちょうどいいくらいの場所につくろうよ」と、

福島とか新潟とか福井といった
大規模消費地から「遠すぎないいなか」に
いくつも建てたのです。

そして、その県のなかでもとくべつ人のすくない
あんまり産業のないところを選んでその工場は建ちます。

「都会が原発をいなかにおしつけた」というような
ことをよくいうけれども
いなかの中にも、さらに都会といなかがあるんです。

原発銀座は福井の中でもとくにいなかのほうにあるから
おなじ県内でも、遠くの県庁所在地あたりの人とかは
あんまり原発のことを気にしていなかったりします。

原発にはそういった
「都会/いなか」の関係が何重にも入っています。

原発事故が起きていまだ収束せず2年と4か月、
昨夏の首相官邸前など、
再稼働への抗議行動の盛り上がりから1年。

もしかして脱原発をめざす動きのなかじたいにも
またしても「都会/いなか」の
対立ができてしまうんじゃないだろうか……。
(杞憂だったらいいと思いますが)

なるべく多くの人たちで問題意識をシェアしていくには
どうしたらいいんだろう、と考えた参院選の期間でした。






2013年7月19日金曜日

参院選直前!3分で全体感のわかる、おすすめの選挙情報サイト集

こんにちは。ボク高速増殖炉もんじゅは活断層の調査をうけていて
ちょっとそわそわしていますが、
いよいよ今週末の日曜は参院選の投開票日。

「もう期日前投票したよ!」っていう人も少なくないと思うけど
「どこに入れたらいいのか、まだ調べてない」って人も多いんじゃないかな。
そんな人のために、おすすめの選挙情報サイトをご紹介します。

参院選は候補者さんが多いので、いきなり投票所にいくと
名簿をみてもよくわかんなくなっちゃうおそれもあります。「まだ投票先を
決めていないよ」という人は、さらっとネットでチェックしてからどうぞ。



◆あなたの意見と相性のよい政党を教えてくれるマッチングサイト

毎日新聞 えらぼーと
質問が細かいぶんだけ、すこし時間はかかるけれど
ていねいに自分自身の考えをふりかえることができて◎。
こんなにたくさんみるべきテーマがあるんだな、と勉強になります。

ヤフー!参議院選挙2013
ささっとマッチング結果を知りたい人におすすめ。
質問数がすくなめです。

東京新聞 あなたの考えに近い公約は?
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013070602000244.html
これはマッチングサイトではないけれど……
争点を憲法、原発、TPPにしぼって各党の主張をコンパクトに要約。
画像1枚ものの記事なので、読むには早くて便利かも。


◆テーマ別に候補者のこれまでの発言を教えてくれるサイト

ポリタス
こういうサイト、じつは意外とこれまでなかったので、
ほんとにできてよかった!と思います。
気になるテーマをクリックすると、候補者の関連する過去発言が読めるというもの。
津田大介さんが参院選にあわせてローンチした新サービスだそう。


◆みんなはどんなことに関心があるの?がわかるサイト


Google 未来ををつくろう


選挙情報というよりも、サイトを訪れたほかの人たちが
どんなことに関心をもって今回の選挙にのぞんでいるかが
ビジュアルでよく伝わってくるサイト。いろいろあるけど
ビジョンを持ってがんばろう、って気持ちになれます。


◆映像で雰囲気がつかめるサイト

NHK 2013参院選
地方の参院選ニュースもきちんとアーカイブされているので便利。
そもそもの選挙制度のしくみや出口調査の手法についてなど
選挙に関するコラムも充実しているので
「選挙ってなんだろう?」と学んでみたい人にもおすすめ。
子ども向けというわけではないけれど、お子さんの調べ学習にも使えそう。

テレビ東京 各党が参院選で一番訴えたいこと
「そもそも党が多くてわかりにくい!」という人にぴったりのページ。
党の顔である幹事長や代表がコンパクトに公約をしゃべってくれています。
顔つき、身振り、しゃべりかた、書き文字……
ノンバーバルメッセージというか、言葉以外の情報がとてもよく伝わってきます。

TBS 決戦!夏の参院選2013
映像の数はすくないけれど、TPPや年金問題などについて
取材してコンパクトにまとめたものがみられます。


◆経済、エネルギー、憲法……個別テーマのおさらいサイト

朝日新聞 キーワードで読む選挙
アベノミクス、一票の格差、再稼働、普天間、消費増税……
話題のキーワードについて、ひとつずつ解説。


◆ネット選挙解禁!!にフォーカスしたサイト

NHK はじまる!ネット選挙
http://www3.nhk.or.jp/netsenkyo/
テーマを「ネット選挙とはなにか?」にだけ絞っためずらしいサイト。
あまりみられていないような気がしますが
イラストやグラフがみやすいので、小・中学生が読んでもわかりやすいかも。
自分の「すんでいる都道府県・年代・性別」を入れるとその投票率がみられます。
ちなみにボクの住む福井県は全国3位の投票率でした。


◆まだまだある……! オルタナティブな選挙情報サイト

VOTE OR DEAD!!!!!!
http://ikinasaiyo-senkyo.com/senkyo.html
かわいいクリエイティブのウェブサイト。
各党の主張をイメージイラストつきで解説しているほかに、
憲法改正についてのマンガが力作ですごいです。
サヨナラアトムという、脱原発をテーマにした
クリエイターさんのチームがつくっているそう。

エコ議員つうしんぼ
http://www.giintsushinbo.com
政策評価サイトとしてはけっこう古く、2009年からあるもの。
各議員に環境問題に関連する政策についてのアンケートをとって、
その回答を掲載しています。

「あなたの選択」プロジェクト2013
http://coalitionagainstnukes.jp/wp-content/uploads/2013/07/choice_ver03.pdf
再稼働、核燃料サイクルなど原子力政策の個別テーマについて
各党の主張をまとめたサイト。
ドクロマークが描いてあったりしてビジュアル的にはちょっとこわいけど、
原発問題についてはとてもよくまとまっています。



「投票いくの正直ちょっとだるいかも……」っていう人も
ぜひぜひ、日曜日はおさんぽがてらだいじな一票を使ってみてね。
どうか暑くなりすぎず、ゲリラ豪雨も降らず、選挙日和の日曜日になりますように。